
皆さん、こんにちは。
N高では多彩な授業が実施されていますが、ティーチング・アシスタント(以下、TA)による個性豊かな特別授業も見逃せないもののひとつ。内容は多岐にわたり、親しみやすい距離感で学ぶことができるところも人気の秘密です。
今回は代々木キャンパスのプログラミングTAによるプログラミングの特別授業について紹介します。
この特別授業は、生徒に「日頃からプレイしているゲームなどのモデルがどのように作成されているかを知ってもらうこと」「作成された物がどのようにゲーム空間に組み込まれているかを学ぶこと」「コロナ禍でこれから発展していくバーチャル空間を体験し、今後の発想を豊かにする」の3つを目的とし、TAの先生によって企画されたものです。
3Dモデリング(設計データを作成すること)やVR(バーチャルリアリティ/仮想現実)技術は今後より注目される分野であり、生徒たちの間でも興味が増して実際に取り組む生徒も増えています。
この分野に詳しいTAの先生の存在が、今回の授業の実現につながり、実際に手を動かして体感しながら最新技術を先取りできる機会が生まれたのです。

授業では、まずはじめに3Dモデリングソフトである「Blender(3DCGアニメーションソフト)」を使用し、生徒がオリジナルのキャラクターを制作しました。
初めてBlenderを使用する生徒もいましたが、TAの先生による丁寧な解説や説明のもと、みんな一生懸命オリジナルのキャラクター作りに励みました。

まずは、キャラクターを動かすためのボーン(キャラクターの骨組み)をBlenderに取り込みます。
Blenderを使ったことのある生徒はいましたが、モデリングしたものを動かすために必要なボーンを使ったことのある生徒はあまりいなかったため、生徒はみんな新鮮な説明に聞き入りながら作業に没頭していきました。

Blenderにボーンを取り込んだ後は、この骨に肉付けを行っていきます。生徒はそれぞれ、自分の作成した骨に頭や手などのパーツをつけました。

ひと通り肉付けを行うと、ずいぶん人に近い姿に。動物のような頭をつけたり、リボンのような飾りをつけたりしている生徒もいて、思い思いのキャラクター作りに取り組んでいきました。

今回は、TAの先生によって作られた空間に、授業に参加した生徒のキャラクターが集合しました。その空間は、渋谷区を模したものです。
自分で作ったキャラクターをアップロードした後は、他の人が作ったキャラクターを見てみたりマイクやチャットを使って交流し、自分で作ったキャラクターをパソコン上で動かしてみるという、今までにない体験を楽しんでいました。
最後に、この授業を受けた3年生の関本友也さん・2年生の岡崎淳之介さんの感想を紹介します。
「BlenderやAdobeなどのプログラミングで使用するソフトは、機能がありすぎて何から始めれば良いのか戸惑うことも多いので、この授業のような機会を作ってもらえてとても嬉しかったです。プログラミングの学習の際には動画教材を使って一人で行うことが多いので、隣の席の生徒と同じ教材を見ながら授業を受けるのはいつもとは違い、新鮮で面白い経験となりました」(関本友也さん)
「今回の授業で使ったclusterはVRのプラットフォームですが、VRという最近知名度が上がってきているもののまだそこまで普及していないコンテンツの授業で『短時間でアバターを作成し、それを実際にゲーム内で使用する』という形式で授業が行われたので、多くの生徒がVRに対して興味を持ったと思います。また、開発者側の視点を身につけることができ、とても楽しい授業でした」(岡崎淳之介さん)
この授業を通して、生徒たちはものづくりをすることの楽しさや新しいことができるようになった時の楽しさを実感したようでした。
今回の授業にとどまらずどんどん新しいことに挑戦し、さまざまな技術を身につけ、将来のために活かしてもらえたら嬉しいです。そのための場がN高にはたくさんあるので、一つでも多く活用してほしいですね!