
10月24日~27日の3泊4日で長崎県波佐見町に「陶磁器づくり体験」に行ってきました。
台風の影響で1日遅れてのスタートとはなりましたが、無事に実施できました。
今回の体験は、波佐見焼の歴史と技法を学び、自分たちで陶磁器をデザインします。
そして、つくるだけではなく、制作したオリジナルの陶磁器を販売するマーケティングプランも立案し、プランに沿って実行するところまでを取り組んでもらいます。
【初日】
長崎県窯業技術センターで開講式をおこないました。
昨年参加生徒がデザインしたオリジナルマグカップの収益は、体験でお世話になった波佐見町の窯業関係に役立てていただけるように、松下副町長へ寄付の目録をお渡ししました。
僅かな金額ですが、昨年参加生徒の感謝の気持ちをお伝え出来てホッとしたと同時に、恩返しが少しはできたかな?という嬉しさもありました。

波佐見町の受け入れ先の皆さまが笑顔で迎えてくださりました。
綺麗で多彩な器、光の角度で色が変わるアジサイの磁器などを間近で見ることができて、生徒たちは見知らぬ地での緊張がほぐれていったようです。
【2日目】
生地作り、窯元、ろくろ体験とタイトなスケジュールで陶磁器づくりを体験し、その後は振り返りのグループワークをしました。
生徒のM君は、
「意外と身近にある波佐見焼の存在に気づくことができて、とてもよかったです。陶磁器づくり作業は大変なこともあるけれど、職人のみなさまに温かく迎えていただきました。日常を見つめ直すいい機会になりました。」
と、タイトなスケジュールにもかかわらず充実感を味わっていました。


【3日目】
初日、2日目に体験で得た波佐見焼の知識を用いて、
・どんな人が買ってくれるかターゲットを絞る
・ターゲットに向けたデザイン
・宣伝方法、販売方法
を考えていきました。
昼食には、窯焼きピザを作って食べました。
午後は、個性的な波佐見焼のギャラリーをめぐり、アイデアを膨らませ再びデザインの仕上げのグループワークに挑みました。
Yさんは、「自分の意見は尊重して、もっと主張しても良いこと。相手と自分の意見を合わせ、より良い方向に向かっていけるのだと実感できた。真面目でひたむきな友だちを得ることができた」とグループワークを通して感じたそうです。


【最終日】
修了式でのプレゼン準備。グループの発表がわかりやすく伝わるように工夫しました。
修了式では、グループで考案したデザイン、宣伝活動、販売活動について簡潔に発表できて地元の方々にしっかりと体験の成果を示すことができました。


参加した生徒たちは、仲間と意見を交換しながら、
・グループとしてより良い案にしていく協調的思考
・周囲の人に考えをわかり易く伝えるプレゼンテーションスキル
・多くの人に買ってもらえる方策を考えるマーケティングスキル
と、多くのことを体験し、自分たちで考えて意見をまとめることができました。
オリジナルデザインのマグカップが完成したら、宣伝・販売の開始です。
今回お世話になった波佐見町の窯業関係者の方はじめ、応援してくださっている方のためにも、今回の経験をいかしてグループのパワーを見せていってほしいと思います。

