
2025年9月17日から19日にかけて、立命館大学 大阪いばらきキャンパスにて「第30回日本バーチャルリアリティ学会大会」が開催されました。
VRに関する研究者や技術者が集い、ポスター発表や技術体験、特別講演などが行われる本大会に、N高等学校・S高等学校・R高等学校(以下、N高グループ)のバーチャルイベント実行委員会(現在はイベント企画委員会)の生徒が参加しVRブースに出展しました。
生徒たちは、N高グループの文化祭「磁石祭ZERO」で出展した「バーチャル磁石祭ZERO Networked Space」の制作内容についての報告を行いました。参加者からいただいた反響や、生徒が参加した体験ブースなどの感想を紹介します。
高校生によるVR制作に、専門家からも驚きの声
バーチャル空間を用いた独自の文化祭という試みに、多くの参加者が興味を寄せてくださいました。制作に携わった生徒自らが案内役を務め、実際に空間を体験していただくと「これを高校生だけで作り上げたのはすごい!」といった感嘆の声や、展示されている同好会活動への質問も相次ぎました。
また、委員会が普段からZoomなどを用いたリモート環境で活動していることや、生徒間でノウハウを共有し合う自律的な運営体制に驚かれる方も多くいらっしゃいました。他校の生徒からも「私たちの文化祭にも取り入れたい」といった感想をいただき、生徒たちにとって大きな自信となりました。


現実とリンクする最新デバイスを体験
IVRC(Interverse Virtual Reality Challenge※)の体験ブースでは、VRやMRの技術と現実のアイテムをリンクさせた、独創的なデバイスを体験しました。
※ 1993年から続く、学生を中心としたチームでインタラクティブ作品を企画・制作するチャレンジ
参加生徒の声
- 「温感センサーや手に刺激を与える装置など、専用のハードウェアを開発することで、メタバース空間で実現できることが格段に増えるのだと実感しました。独自の装置を通じて体験を提供する各ブースの熱量に圧倒されました」
- 「ハンドトラッキング(コントローラーを使わず手や指の動きで操作する技術)と、熱や風を感じるデバイスを組み合わせた展示が印象的でした。動物を触ったときのぬくもりまで感じられ、技術の進化を肌で知る面白い体験でした」

多分野への広がりを学ぶ特別講演
特別講演では、食マネジメントやメディアの視点からVRを捉える2つの講演を聴講しました。
参加生徒の声
- 「人の味覚や感覚の仕組み、そしてメディア表現における工夫といった、いずれも『ない』ものを『ある』と認識させる仕組みについての講演を通じ、人間の脳に錯覚を起こす工夫に強い興味を持ちました」
- 「メディアの表現手法を学ぶ講演の中で、AIリテラシーやAIと人類の未来について考えを深めることができました。これからの時代にはAI活用スキルやリテラシーが欠かせないと改めて感じ、非常に有意義な学びとなりました」
- 「VRに説得力のあるリアリティを付与するための工夫について学び、現実と仮想空間をリンクさせるための発想に深く関心を持ちました。フィクションを現実に近づける手法に触れられた、とても貴重な体験でした」
参加を経て:未来へつながる学び
「第30回日本バーチャルリアリティ学会大会」への参加を通じ、それぞれの未来を見据えた確かな手応えを得た生徒たちの声を紹介します。
- 「メタバース業界の未来や技術の進化について、自分なりに考えるきっかけとなりました」
- 「VRの研究に興味がありましたが、どの大学でどのような研究ができるのかを具体的に知ることができ、進路を考える上で非常に有意義な一日となりました」
- 「今回得た知識を今後の委員会活動や自主的な学びに活かし、さらに理解を深めた上で、またこの学会に参加したいです」
- 「最新の技術や興味深い発想に触れ、良い刺激を受けました。来年から専門学校でプログラミングを学ぶ予定なので、この経験を人生の糧にしていきたいです」

学会での貴重な経験や知識が、今後のバーチャルイベントや文化祭のクオリティ向上、そして生徒それぞれの進路実現に繋がっていくことを期待しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



