
学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校・R高等学校(以下、N高グループ)は、2025年8月19日(火)〜8月21日(木)、島根県江津市にて、宿泊型体験学習プログラム『スマホじゃ見えない!地域医療の「今」を見に行こう〜課題発見の旅in島根県江津市〜』を実施します。
江津市では、過去10年で7つの診療所が閉院し、市内の開業医の平均年齢は65歳を超えるなど、高齢化が深刻化しています。さらに2023年には、分娩が市内でできなくなるなど、地域医療を取り巻く状況は厳しさを増しています。こうした背景のもと、地域に即した新たな医療モデルの構築や、“住民が医療に関わる文化”の創出が強く求められています。
本プログラムでは、全国から集まった高校生たちが江津市を訪れ、インタビューや体験を通じて地域医療の現状と課題を学び、自らの視点でその解決策を考えます。
プログラム初日は、江津市の医療現場や地域課題について講義を受けた後、医療従事者や地域住民へのインタビューを行います。その後、江津市のより良いまちづくりを目指す「NPO法人てごねっと石見」が主催する、医師・行政職員・大学生が一堂に会する座談会(BBQ形式)にも参加します。
2日目は、世代を超えた交流として「地域住民との料理教室」を開催し、地域住民や済生会江津総合病院の医療従事者と一緒に料理を作りながら、食や健康、暮らしについて立場の垣根を越えて、本音で話し合います。最終日には、高校生たちが江津市民の皆さまに向けて、3日間の体験を通じて感じたことや考えたことをもとに、地域医療の現状や未来について発表します。
◾️宿泊型体験学習プログラム
『スマホじゃ見えない!地域医療の「今」を見に行こう〜課題発見の旅in島根県江津市〜』概要
【日程】2025年8月19日(火)〜8月21日(木)
【実施エリア】島根県江津市
【参加者】N高グループ生 8名
【主な行程】
・8月19日(火):14時より島根県江津市の医療現場を知るためのオリエンテーションを実施。その後、医師・看護師・リハビリスタッフ・医療ソーシャルワーカー(MSW)へのインタビュー。19時からは都野津の希樹(寺井邸)にて島根大学の医学部生による活動紹介。その後、医学部生と医師・行政職員との座談会に参加。
・8月20日(水):10時より保健師・ケアマネージャー・訪問看護師・子育て世代へのインタビューを実施。午後は地域住民へのインタビューおよび調理を通じた交流。その後、最終発表に向けたスライド作成を行う。
・8月21日(木):9時半より「パレットごうつ」にて、江津市民に地域医療に関する課題解決案およびプログラムを通じた学び・感想を報告。
※ 8月6日(水)・8月8日(金)には、地域医療の現場で活動する医師から、地域医療の現状や魅力について事前学習として講義を受けます。
※ 実施内容は変更となる場合があります。
◆体験学習プログラムについて◆
N高グループ、N中等部の課外授業として実施。日本各地の自治体・企業・専門機関等と連携して多種多様なプログラムを実施し、普段の授業・映像授業だけでは得られないリアルな経験から生徒の知見や将来の可能性を広げられる機会を提供しています。近年では地方自治体、企業・団体と事業連携協定を締結し、共同でプログラムを実施することで、地域社会・産業の発展や地域人材の育成を目指す取り組みを進めています。
【体験学習の実施例】
https://nnn.ed.jp/learning/extracurricular_activities/workexp/