まず、Class Hについて簡単に説明させていただきます。
Class Hとは、難関大学を目指す生徒のための学園内のコミュニティです。
大学入試を意識した月に1回の”リードテスト”や、勉強を進めていく過程での疑問点を現役東大生に質問できる場が用意されています。
また、課外活動の奨励などによって受験勉強だけでなく多方面からの学びが得られるのもClass Hの特徴です。
同じような志を持つ仲間とお互いに刺激を与え合いながら、ともに高め合える雰囲気のなかで学びを深められます。
私はこのClass Hに2年間在籍し、さまざまな活動を行ってきました。

そんなClass Hの修了式＆卒業式が3月19日に行われました。
今回の会は大きく2部に分かれており、前半は高校1・2年生による課外活動の発表会、後半は鈴木寛先生をゲストにお招きしての特別座談会でした。

前半の課外活動の発表会では、生物多様性を独自の視点から考える発表や、無料音楽配信サービスを通して”無料”で提供されるものに対する考察を深める発表、画家ゴッホの新たな一面を紹介する発表など、私一人では到底思い至らないような切り口で物事を考察している発表が多く、新たなものの見方を得ることができました。

後半の特別座談会では鈴木寛先生からのお話の後、質疑応答を行いました。
私は日本の大学院における博士課程在籍者の待遇や博士課程を修了した人材の有効活用のあり方について質問し、先生から博士課程修了者がベンチャー企業や海外で活躍している事例や研究分野による国家間の専門性の差異などをご教示いただきました。

修了式＆卒業式の最後には、卒業する生徒たちからのサプライズで、1・2年生や運営のスタッフの皆さん、aS（※）の皆さんに寄せ書きと、高3生たちが受験の際に愛用した参考書・問題集のまとめをお渡ししました。
※aSとは、現役東大生添削チームの呼称です。

Class H生として過ごしたこの2年間、クリティカルシンキング講座をはじめとしてさまざまな活動に参加することができました。
PBLプログラムの見学では研究部や政治部、マイプロジェクトを見学しました。
研究部では、主に自分が興味を持つ生物学系研究や当事者研究についてのメンタリングを見学し、志望校に在籍するアドバイザーの方とも実際に話すことができ、受験勉強のモチベーションとなりました。
また、時折Class H内で開催される交流会でクイズ大会を行った際には、aSメンバーの知識量に圧倒されました。

3年次になり大学受験に臨む際も、Class Hの運営スタッフの方々や後輩、同級生との関わりは心の支えになりました。
また、aSの皆さんによる論述問題の添削は、論述問題の書き方から受験本番での点数の取り方などの具体的な戦略まで、実際に受験を経験した立場からのアドバイスをいただくことができました。
受験では自分が持つ知識を確実に得点に繋げることが求められます。
”知識を持っていること”と、”知識を使って表現すること”との間には隔たりがあるので、自分の意図が相違なく採点者に伝わるかを添削で見ていただくことで、改善点を知ることができました。
また、問題に対する自分の考えと模範回答や添削者の意図を擦り合わせる作業は、非常に学びが多く二次試験対策が楽しいと思うきっかけとなりました。

最後になりますが、現在Class H・3期生のメンバーが募集されています。
Class Hには生徒・aSメンバーともにさまざまなことに通暁した人が多く、自分1人では出会えない学問の世界や面白さに出会うことができます。
皆さんも、Class Hを通して深い学びの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか？

■Class H 2024 応募フォーム
https://forms.gle/ZBkVN64mjCFBeVy77
締切：5月12日（日） 23:59